お金の話

【検証】WealthNaviとSBI定期買付どちらの手数料が安い?

こんにちは。黄色の鳥です。

毎日暑い日が続きますね。早くも熱中症もどきになって焦りました。みなさんも気をつけてくださいね。

少し前になりますが、6月8日にWealthNaviを全額解約しました。今日は解約理由と次の運用方法についてご紹介したいと思います。

目次
  • WealthNaviの解約理由
  • WealthNaviとSBI定期買付サービスの手数料を検証  
  • ETF購入の自動化ステップ
  • SBI証券定期買付サービスとは
  • SBIネット銀行自動入金サービスとコラボ

WealthNaviの解約理由

この度、何度も言っていますが、WealthNaviを全額解約しました。WealthNaviは、米国株に興味が出てきた4年半くらい前に、手軽に米国に投資できるサービスが魅力的で毎月積立をしていたものです。当時は米国の株を買おうと思ったら、一度ドルに換金した上で株を購入するのが一般的でしたので、円を入金するだけで米国に投資できるというのは、とても魅力的でした。もちろん、その当時はETFという存在も知らないど素人投資家でした。ETFを知ったのは本当にここ最近です。

解約時の収益がこれです。

利益は171,890円。税金引かれて約13万円の利益になりました。運用期間は約3年半。収益率35%(税込)

WealthNavi…おススメです!!何度もショックを経験した上で、ただただ積立てていくスタイルは、やはり王道ですね。ショックが来ると買い増ししたくなるんですが、それもせずに3年半は完全に放ったらかし投資でした。

ただし、今回私は解約して乗り換えるという決断をしました。

理由は2つ

  • 手数料が1.1%と高い
  • 配当金(分配金)が自動再投資される

手数料が高い

WealthNaviは手数料が高いとよく言われます。手数料は年率、預入資産の税込1.1%です。これは利益込みで100万円の資産を預けている際に年間で11,000円の手数料がかかってくることになります。実際には、預入資産の額は毎日変わりますので、毎日変動する資産に対して、日割り計算を行い、ひと月でまとめて翌月請求を行うようです。

配当金(分配金)が自動再投資される

これについては賛否両論あると思います。資産形成の上では自動再投資は最強です。数十年後のパフォーマンスに大きく影響するでしょう。しかし、私は配当金の使い道はその都度決めたいと考えています。ETFに求めるものは、高配当投資のキャッシュフロー強化にあるからです。10年後まとまった強いキャッシュフローを得られるように種まきをしたいと考えていています。配当金が入ると単純に嬉しくてモチベーションも上がりますしね。

WealthNaviとSBI定期買付サービスの手数料を検証 

さて、手数料が高いとは言ったものの、ちゃんと計算したことはなかったので、一定の条件で計算していこうと思います。預入資産は600万円とします。この600万という数字は私が今から10年かけてETFを購入しようと考えている数字です。この際、10年間の含み益はばらつきが出るでしょうから考えないものとします。

WealthNaviの手数料は「預かり資産の年率1.1%」+「ETF保有コスト」がかかっています。

SBI証券の手数料は「買付手数料」+「ETF保有コスト」+「出金手数料」かかっています。このうちSBI証券の「出金手数料」は無料です。 

<条件>

  • 預けている資産は600万円
  • 毎月5万円ずつそれぞれ積立を行う(計120回)
  • SBI証券の購入銘柄はHDV1株・SPYD2株・VYM1株 
  • 含み益はばらつきがあるため考慮しない
  • 為替による影響は同じと考えて考慮しない
  • ETF保有コストは同じと考えて考慮しない

条件を見てもらえればわかるんですが、条件でかなり制限させてもらっています。実際は運用成績が上がれば、WealthNaviの手数料は上がるし、為替の影響も大きく受けます。ETFの保有コストも10年間だと馬鹿にならないでしょう。そんな中で計算した数字に意味はあるのかと問いたいところですが、とりあえずどれくらい手数料を払うことになるのか計算してみました。

<WealthNavi>

含み益を考慮しないと、預かり資産は比例して伸びていくので、5年後が平均値300万

300万*1.1%=33,000円*10年=33万円

<SBI証券>

120月分買付手数料を払うと考える。ただし、ひとつの約定ごとの買付手数料の下限値は5ドル。1ドル135円とすると675円が下限値。ETF1株程度であれば、下限値になると予想される。ただし、SPYDについては、SBI ETFセレクションに選ばれているため、買付手数料は無料とする。

675円*2種*120月=16.2万円

まとめ

差額16.8万円。

驚きましたね。10年間の手数料が半額以下になりました。1年あたりにしても年間1.6万円も変わってくるわけです。見直す価値ありですね。もしSPYDの買付手数料が復活しても、SBI証券の勝ちですし、運用収益が増えれば増えるほど、WealthNaviの手数料は跳ね上がっていく一方、SBI証券は買付手数料なので運用益に関しては関係ありません。

何度も言いますが、WealthNaviはいいサービスです。本当に。知識がなくて忙しくて資産運用の勉強もできなかった時には、本当に積立るだけでETFを運用できていたんですからね。バランスも考えられていて、米国株・日欧株・新興国株・米国債券・金・不動産に分散して投資していましたし、追加の費用もいらずにリバランスもしてくれていました。

この10年間の手数料の差額を大きいと捉えるか、捉えないかは個人の感覚ですね。皆さんはどっちでしょう?

次は、給与口座から毎月自動でETFを買付する方法を紹介したいと思います。

ETF購入の自動化ステップ 

さて、WealthNaviを解約して、これからどうやってETFを買うかというと、「SBI証券の米国ETF定期買付サービス」を利用します。ただし、これだけだと、証券口座に自分で入金しないといけないので、仕組み作りを行いました。

  1. 給与口座から住信SBIネット銀行の自動入金サービスで毎月ETF積立1万を積立てる
  2. 住信SBIネット銀行の円普通預金にある程度の金額をプールする
  3. 円普通預金からハイブリット預金に毎月定額自動振替5万円する
  4. ハイブリット預金を利用してSBI証券でETFを定期買付で自動で購入

これを一度設定しておけば、定期買付サービスを解約しない限りずっとETFを購入することができます。個人的なポイントとしては、「ETF積立の入金力を増やしたいけど、毎月の給与からは出せない。」という時に、入金するフェーズと出金するフェーズを分割したことで、今までどおりの入金で、貯金をETFに変換させていくことができところだと考えています。毎月の給与からETFを買うのは難しいという人は、一度ETF用の貯金プールを作ってしまうことをお勧めします。毎月の貯金額も定額になってスッキリしますよ。

SBI証券定期買付サービスとは

楽天証券と並んで、よくオススメされるSBI証券ですが、このサービスは本当に今私が求めていたものでした。「SBI証券米国株式・ETF定額買付サービス」ができたことで、SBI証券はサービス面では一歩抜き出たのではないでしょうか。ちなみに私は、主に日本株用と積立NISAに楽天証券・米国ETF用にSBI証券を利用しています。

まず、ステップの④について説明しようと思います。

サービスの内容としては、「米国の株式・ETFを決まった日や曜日に、株数指定or金額指定をして、自動で購入できる」といったサービスです。設定して入金さえしていれば、ずっと自動で買付られていきます。毎月給料日にとか、毎週水曜日にとか選べます。

注意したいのが、金額指定での買い方です。

金額指定をした場合は、その金額の中で購入可能な株数のみ購入になります。そのため、購入金額ギリギリで設定していると1株も買えないといったことも起こりえますのでご注意ください。決して、単元未満株を購入できるサービスではありません。

私の買付設定画面です。

HDV1株・SPYD2株・VYM1株の株数指定の毎月21日に定期買付です。成行買いです。今のところ4万程度で毎月購入予定にしています。今後上がっていくことを期待します。

有名米国ETFについてはこちらの記事で書いています。よろしければ参考にどうぞ。

SBIネット銀行自動入金サービスとコラボ

ステップ①〜③について説明していきます。本当に住信SBIネット銀行のサービスを使い倒しています。

まずはステップ①のSBIネット銀行の自動入金サービスとは、「他行から住信SBIネット銀行に手数料無料で毎月自動入金できるサービス」です。毎月5日か27日に他行の口座から1万以上1000円単位で決まった額を引き落とし、4営業日後に住信SBIネット銀行の普通預金へ入金してくれます。手数料はかかりません。親切なサービスだなととても思います。

ここまでで、給与口座から住信SBIネット銀行に毎月お金が入ってくるようになりました。入金先は普通預金です。現状WealthNaviを解約した時の60万はここにプールされています。金利は0.001%です。低いですね。可能な限り、現金は楽天銀行(普通金利0.1%)に置いておくつもりです。

次に普通預金からハイブリット預金へ自動振替を設定します。ハイブリット預金に入金していないとSBI証券の利用可能枠に含まれないため注意が必要です。自動振替サービスはいたってシンプルで、住信SBI銀行内でのポケットを自動で行き来させるシステムです。それ以上でも以下でもありません。手数料は無料です。

ここまで4ステップについて解説しましたが、正直すごくめんどくさいし、まどろっこしいなぁという印象を受けます。しかし実は楽天銀行では、ステップ①の代わりになる「毎月おまかせ振込予約」では手数料が145円かかることと、ステップ④の米国ETFを自動買付するというサービスがないことを考えると、一度設定してしまえば、あとは自動っていうサービスは画期的です。それぞれの手続きも簡単でしたので、是非気になる方はやってみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。個人的には、結構驚きの差額でした。数万円程度の差じゃないかなと思っていたのですが、収益が出れば出るほど差が大きくなっていくようですし、面白いものだなと思いました。AI投資って儲かるビジネスですね。

ただ、SBI証券を選ぶということは、自分でETFを選んで、株数を指定して、自動買付の設定を行う。その上でリバランスも自分で行うという手間があります。やはり自分で調べる力が必要になってくるので大変です。そして何よりも、投資は自己責任でお願いします。

個人的には、勉強する時間がない人にはWealthNaviが手軽で最適なんじゃないかなという思いは変わりませんでした。やっぱり一番は何も考えずに只々、積み立てていくことだなと再確認しました。

それでは。

ABOUT ME
黄色の鳥
2024年3月に9年勤めた会社を退職しました。 ミニ株から始めた資産運用も7年目を迎えました。今は、雰囲気投資家を脱するべく、勉強と実践の繰り返しをしています。つみたてNISAをはじめ、日米の個別株・米国ETF・仮想通貨などをしています。